東京教区教宣師会「自死者追悼法要第2回研修会」

6月5日、大本山増上寺にて、6月10日に予定されている
浄土宗教宣師会主催・自死者追悼法要に向け第2回研修会が行われました。
今回は、自死者遺族の方をお迎えし、ご自身の体験談をお話頂きました。
毎年、様々な立場のご遺族の方をお迎えしておりますが、
本年はご主人を亡くされたお二人のお子さんをお持ちの方で、
大変率直なお話が胸に迫りました。
遺族というのは、いつも暗い顔をして惨めな様子でいなければ責められてしまうのではないかと
悩まれたこと、悩んでいると、お子様方が必死に力づけようとする姿に申し訳ないと思われたこと、
分かち合いの会などでも、自分より辛い立場の人を思うと余りお話を続けられなかったことなど、
私では想像の及ばないほどの多くの重く辛いお気持ちをお話しくださいました。
ご自身のお気持ちを話すことには気が進まなかったものの、
親御さんを失った子供たちの会に、子供の為に参加を続けられた、というお話に
頭が下がる気持ちが致しました。
そして、未だにご主人のためにできたはずのことに後悔の気持ちを持ち続けていらっしゃることに、
私たちが何かできることはないかを考えさせられました。

本年のご法要を通じ、様々な思いを抱えてお参りにいらっしゃるご遺族の方々に、
阿弥陀様の光のもと、安心してともに祈る時間を一緒に過ごさせて頂きたいと思いました。
当日参加も可能ですので、よろしければ是非お参りください。

合掌
0605第2回研修