東京教区教宣師会「自死者追悼法要第1回研修会」

5月22日、大本山増上寺にて、6月10日に行われる自死者追悼法要に備え、
第1回研修会が行われました。
浄土宗の林田康順上人をお迎えし、浄土宗の教義の面よりご講義を賜りました。
生物の本能として、本当に心から命を自ら断ちたいと思う方はいないということ、
様々な理由が複合的に合わさって、追い詰められてやむを得ず自死という道を
選んだ方々を、阿弥陀仏さまは決してお見捨てにはならず、むしろ
そこまで苦しまれた方をこそ救いたいという誓いを立てられた仏様であるということを
改めてお教え頂きました。

また、この世では死は辛いお別れではありますが、阿弥陀様のお救いにより、
先立たれた方々は極楽浄土で無量の命を頂くということ、
従って、残された私たちとのご縁は切れてしまうことなくいつまでも続いていくということを
はっきりとお導き頂きました。

追悼法要の際には、ご遺族の方々よりご質問を頂戴する機会もある私ども僧侶ですが、
皆様のご不安や苦しみに信心をもってお答えし、安心してともに祈りを捧げる時間を
過ごすための素地を頂けたことをありがたく思いました。

0522第1回研修